Arturia KeyStepはどんなコントローラーなのか
名前は知っていましたが、初めてArturiaのmidiコントローラを購入しました。
Arturiaのコントローラーはホワイト基調で結構好きなデザインが多いのですが、これまでなかなか購入までに至りませんでした。
mini鍵盤が一つ欲しいとは思っていたのですが、なかなか良いものが見つからずにいましたが、今回限定版のブラックのArturia KeyStepがかなり安く手に入りました。
マイクロコルグも良かったのですが、鍵盤が良くなったとはいえやはりちょっと気に入らないので、YAMAHA refaceを考えていました。しかしたまたま展示を見たKeyStepの鍵盤が予想外に良い感触でした。
これ、2016年6月頃に出た比較的新しい商品なんですね。新開発のミニ鍵盤らしく今までになかった感触。これならライブなどでの補助キーボードとしても十分使えそうです。
実際に手に持って感じたのは、意外とズッシリと重いこと。この手のミニキーボードは手軽さを考えて軽く作ってあるものだけど、結構しっかりと重いです。1.5Kgはあります。
ステップシーケンサーなどが搭載されているという点もあると思いますが、本体底が鉄板になっています。まるでシンセのような堅牢な作りですね。
ツマミは真ん中と左側は無段階エンコーダではなく、多段式の回転スイッチみたいな作り。一番右のツマミは無段階エンコーダです。
アルペジェータは抑えた鍵盤に対して3つのエンコーダで色々パターンを変える仕組みです。テンポを一番右のRateノブで変化させますが、贅沢を言えばテンポが数字でわかれば良かったなぁ。
iRig Keys PROも使用していますが、その中でも個人的にKeyStepの方が便利だと思ったのがmidiチャンネルの切り替え。
HALionやSampleTankのような16チャンネルマルチパート音源を使う場合、コントローラー側でチャンネルを切り替えたい場面にはよく遭遇します。しかし、ここは意外にもメーカーでかなりバラつきがあります。
実はiRig Keys PROはこの切り替えがとても面倒なんです。
手順としては「EDITモード→MIDI Ch→数字→Enter」とボタンショートカットと割り当てられた鍵盤を順に押さなければいけません。しかも割り当てられた数字は1〜9までなので二桁の場合は2つの鍵盤を組み合わせます。ライブなどで補助鍵盤として使うには、あまりにもリアルタイム性に欠けます。
ところがKeyStepはPCのショートカットくらい単純なアクションでチャンネル変更可能です。
具体的には「Shift+数字」、シフトボタンと該当鍵盤を押すだけで切り替わります。しかも1〜16までそれぞれ1つの鍵盤に割り当てられているため、二桁の数字もワンアクションです。
リアルタイム性の重要なライブなどではとても重宝しますし、入力キーボードとしても非常に優秀です。