Roland TM-6 PRO ファーストインプレッション

もう発表の時から発売日を今か今かと待ちわびていました。
Roland TM-6 PROをめでたく発売日に購入。
正直、電子ドラム機材で発売日に買ったのは初めてです。
それくらい、機能としては欲しかった機能が詰まっている電子ドラム機材です。


これまでの音源モジュールだったり、パッドだったりトリガー音源だったりは欲しい機能が中途半端なものばかりでした。
基本的には「ワンショットデータを鳴らす」事に特化していたので、「曲を1曲まるまる流す」という方向には進化していませんでした。

そこで出たのがTM-2です。こちらは内臓容量こそありませんが、SDカードへ保存したwavデータをタイムラグ無しで直接再生することが出来ました。しかもwavデータの再生容量には事実上制限はありません。それなので1曲まるまる流すことが出来、DAWで打ち込みしwavデータで書き出したものを再生出来ました。

DAWを使った打ち込みを多用するドラマーにとっては、ノートPCなどを持ち運びする手間が省けます。しかし欠点がありました。「クリック(メトロノーム)」機能がありませんでした。それなのでやはりライブで使うには工夫が必要でした。これについてはRolandに「これにクリックがあったら最高なのですが」とメールしたことがありました。

そしてRoland TM-6 PROです!
なんとこれには本体クリック機能があるだけでなく、DAWで書き出した「クリックデータ」を曲データにレイヤーで重ねて再生出来るという、予想を超えた機能を搭載してきました。

DAWを使わない方は「なんのこと?」と思うでしょうが、単純にwavデータに対し本体のクリックを鳴らしても「同期」しているわけではないので、途中から微妙なズレが生じてきます。4分間最後までキッチリ合うことはほぼないでしょう。midiデータであればクリックと同期させながら鳴らせますが、本体内にmidiを鳴らす為のそれなりの音源が必要になりますし、曲の仕上げに限界があります。

DAWでは1トラックにミックスしたwavデータと、クリックトラックに分けた状態で再生させることで同期再生が可能になります。

このwavデータとクリックトラックの同期がTM-6 PROで完結するんです。DAWでミュージックwavとクリックwavデータを書き出して、TM-6 PROでレイヤーで重ねて再生することで、そのクリックのズレを無くせます。PCを持ち込まなければ出来なかったことが出来るんです! これは本当に画期的です。しかも独立したエンコーダノブで演奏中にすぐに各ボリュームの調整が可能です。プロの世界では打ち込み同期はかなり前から標準的にありましたが、ライブではエンジニアがたくさんいるのでなんとかなったのでしょう。しかしアマの世界では基本的に自分でやらなければなりません。アマの世界では打ち込みは邪道という概念が未だに渦巻いているので、なかなかこういった機能を持った機器が受け入れられない為に、進化もして来ませんでした。

しかし、今の時代ロックスター不在でギブソンすら倒産の危機。
ドラマーだって打ち込み世代についていかねば生き残れません。とはいえ私の場合は80年代から「シンセ万歳」「打ち込み万歳」でしたけど。


前置きが長くなりました。開封していきます。


本体は見た目以上に軽いです。持ち運びには苦労はしないと思います。ACアダプターも比較的軽いと思います。

本体マウントですが、持ち運びを考えるなら付属ネジではなく「蝶ネジ」を別途購入したほうが、ドライバーを使わなくて済むのでマウントプレートの取り外しが楽になります。私の場合は、M5径12mm長の蝶ネジを別途用意しました。

まだ出音まで試したわけではありませんが、ヘッドホン出力に関して言えば、DTX-Multi 12、TD-12、TM-2と比べてもダントツで良い音がします。これは出音も期待出来ます。

クリックと再生音のボリューム調整が、個別にエンコーダーノブで即座に可能なのはとてもいいですね。DTX-Multi 12ですと設定に入らなければ調整出来ませんでしたから。

ひとまず色々といじってみて、実際にスタジオでも使えるように準備します。

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