LexarがCFexpress Type Aの価格を破壊する

目を疑う低価格

CFexpress Type Aと言えば、ソニーのハイエンドミラーレスカメラしか採用していない、かなり需要が限られるメモリーカードです。

故にカメラメーカー数社が採用しているCFexpress Type Bと比べると競争相手も少なく、ソニー純正以外はあまり選択肢もありませんでしたし、なにより価格競争が殆ど起こらずCFexpress Type Bとの価格差は開く一方でした。

ソニーはこれまでもメモリースティックなどに拘り、SDカードまでの採用が遅かったのでユーザーはかなり不便を強いられた苦い過去もあります。

しかしここに来て、ProGrade DigitalやDelkin DevicesがCFexpress Type Aに参入しました。そこで多少値段ががってきたところに、PERGEARがCFexpress Type A参入してさらに値段を下げて来ました。

それでもまだCFexpress Type Bと比べて価格が高いと思っていたところ、突如としてLexar ProfessionalがCFexpress Type Aを投入、しかも競合他社とは比べ物にならない低価格で参入して来ました。

Lexar Professionalとは

とは言え競合製品と比べても、あまりの低価格に安かろう悪かろうという印象も抱くと思います。
しかしLexarと言えば、メモリカード業界ではSDカードなどでSandiskなどと肩を並べるほど信頼性の高いメーカーで、Lexarのメモリーカードが性能面でのベンチマークとなるなど、とても人気のあるメーカーでした。

もともとはアメリカのメーカーでしたが、中国資本となったのを期に技術者等が離脱してProGrade Digitalなどと起こしたのは有名な話かもしれません。

安くても性能が悪ければ、、、

元有名メーカーだとしても、中身が伴わなければ意味はありません。
そこで、Crystal Disk Mark 8を10回連続で実行して、発熱等により速度低下などの数値を調べてみることにしました。

驚くべき性能

計測して驚きました。公称値を超えてきました。
通常公称値7割を達成していれば優秀なメモリーカードとして認識されますが、こちらのカードは公称値が読み取り速度が800MB/s、書き込み速度が700MB/s、に対して読み取り速度が697.85MB/s、書き込み速度が721.30MB/sを記録しました。
これだけでも驚きですが、通常は連続使用してカードが発熱すると性能低下が発生します。通称「熱ダレ」と言われたりしますが、これに強いとされていたのがDELKINでした。
しかし、Lexar Professional CFexpress Type A カード SILVERは、DELKINと同様の耐久テストをしても、熱による速度低下が殆ど起きませんでした。これはかなり驚きました。
これだけの性能のCFexpress Type A カードを、ライバルを引き離した価格設定で提供して来たことには、他のメーカーはかなり脅威だと思ます。

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