MacBook Proを購入したので、改めてAppleシリコンとはどういうものかを簡単にまとめてみました。
MacBook Pro M3 Proを購入した
もともと30年来のMacユーザーですが、今回は2018年以来の購入です。現在も稼働中のMacはMacProとMac miniがありますが、いずれもIntel Macなのでそろそろ話題のAppleシリコンを使ってみたいと思い、久しぶりのMacを購入しました。ノートブック型は2011年のMacBook Air以来となります。
そもそもAppleシリコンとは?
さて、Appleシリコンである「Mシリーズ」も、今回のiPad Proで「4」まで来ました。そもそも「Appleシリコンとはなんぞ?」という方も多いと思います。
Windowsと言えばほぼ Intel が主流です。Appleも以前はIntel CPUを搭載していましたが、熱問題などを解決出来ないIntelに対して、かなり業を煮やしていたという噂がありました。
そこで独自に開発に乗り出していたものが、Mac搭載SoCとしてM1として登場しました。
現在までのMシリーズのラインナップは以下
M1 | M2 | M3 | M4 |
---|---|---|---|
M1 | M2 | M3 | M4 |
M1 PRO | M2 PRO | M3 PRO | |
M1 MAX | M2 MAX | M3 MAX | |
M1 Ultra | M2 Ultra |
一般的に世代が上がれば性能も向上しますが、各モデルの上位ラインナップは新世代の無印を性能で上回ることが多々あるので、Macを選ぶ際にはそのあたりも考慮して選択しましょう。
アップルシリコン(Apple Silicon)
Appleが開発・製造している独自のプロセッサで、MacコンピュータやiPadなどに搭載されています。以下に、Appleシリコンの技術的な特徴をわかりやすく説明します。
1. アーキテクチャ
Appleシリコンは、ARM(Advanced RISC Machines)アーキテクチャを基に設計されています。ARMアーキテクチャは、省電力性と高性能を両立することが特徴です。これにより、Appleシリコンは高い処理能力を持ちながらもバッテリー消費を抑えることができます。
2. SoC(System on a Chip)
AppleシリコンはSoC(System on a Chip)設計を採用しています。これは、CPU(中央処理装置)、GPU(グラフィックス処理装置)、メモリ、I/Oコントローラ、AIプロセッサなどを一つのチップに統合する技術です。この統合により、データのやり取りが高速化され、全体的なパフォーマンスが向上します。
3. CPUとGPU
Appleシリコンには、高性能コアと省電力コアの2種類のコアが組み合わされています。高性能コアは重いタスクを処理する際に使用され、省電力コアは軽いタスクやアイドル状態の時に使用されます。これにより、バッテリー寿命を延ばしつつ高いパフォーマンスを提供します。
GPUも内蔵されており、3Dグラフィックスやビデオレンダリングなどの負荷の高いグラフィックス処理を効率的に行うことができます。
4. ニューラルエンジン
Appleシリコンには、機械学習やAI(人工知能)タスクを高速に処理するためのニューラルエンジンが内蔵されています。これにより、画像認識や音声認識などのAI処理が高速化され、リアルタイムでの応答性が向上します。
5. メモリとストレージ
Appleシリコンは、統合メモリアーキテクチャを採用しており、CPU、GPU、AIプロセッサが共有メモリを使うことができます。これにより、メモリのデータ転送が高速化され、効率的にリソースを利用することができます。また、ストレージコントローラも内蔵されており、高速なデータ読み書きが可能です。
6. エネルギー効率
Appleシリコンは、非常に高いエネルギー効率を持っています。これにより、MacBookなどのバッテリー駆動のデバイスでの長時間の使用が可能になり、また発熱も抑えられるため、ファンレス設計が可能になる場合もあります。
まとめ
Appleシリコンは、ARMアーキテクチャを基にしたSoCであり、CPU、GPU、AIプロセッサを一つのチップに統合することで、高性能かつエネルギー効率の良いコンピューティングを実現しています。これにより、Appleのデバイスは高速でスムーズな操作性と長いバッテリー寿命を提供します。
ユニファイドメモリと呼ばれる、Appleが独自に開発したメモリ管理のしくみにより、Unified(統一)した管理が可能になっているので、とても効率の良い実行が可能になっています。
Windowsなどのメモリ管理とは大きく異なるため、Windowsパソコンと同一の搭載メモリで性能を比べることは出来ません。それほど効率の良いしくみになっています。
Macを選ぶ際には、これまでのMacユーザーであればある程度自分で選ぶことが出来ますが、Windowsパソコンからの乗り換えなど考えている方は、ぜひ一度Apple ストアなどに足を運んでみると良いでしょう。