YAMAHA EPH-200を買った。

年末色々と散財した後に、YAMAHA EPH-200が発売されたことを知りました。

ハイレゾ対応のイヤホンが欲しかった私には、メーカー、デザイン、音質どれをとっても物欲がそそる製品。ウズウズが止まりませんでした。新宿のヨドバシに年明けに友人と行った時、彼の怒涛の圧力に負けて気がつくと気を失っていました。

MDR-EX800STをメインとしていて、ほぼ満足だったのになぜEPH-200に手を出したのかと言えば、耳掛けではないイヤホンが欲しかったからです。ドラムのステージモニターとしても使っているMDR-EX800STはこれはこれで手放せませんが、冬の寒い中に手袋をしている手では耳掛けイヤホンってとても面倒なんです(苦笑)
サッと取り出して装着出来るイヤホンが欲しかったんです。


レビュー

ハイレゾ対応ということで再生周波数帯域40kHzに目が行きがちですが、解像感スゴイです。
モニター専用イヤホンであるSONY MDR-EX800STに負けていません。かなり細やかな再生音です。とても6mmドライバーとは思えない。MDR-EX800STが16mmなので、ヤマハの技術力も流石としか言えません。

ただし音の広がりや派手さはMDR-EX800STです。この当たりは完全密閉のEPH-200に対して、MDR-EX800STはセミオープン的な作りに起因していると思います。

低音から高音までバランス良く鳴らし、音源元のMixを素直に聴かせてくれます。
個人的にはDTM用のモニターとしても十分活用出来るレベルと思います。

機能面ではMMCX対応は嬉しい。ただ全てのMMCでリケーブル出来るわけではないようですが、以前SHUREで使っていたものは使えました(メーカー:OYAIDE)

純正ケーブル、ちょっと硬いんですよね(使っていると多少柔らかくなった)。それと遮音性の良さがアダとなって、タッチノイズがかなり目立ちます。ウォーキングではちょっと使えないレベル。ただし、EPH-200は3種類の装着法があり、後ろ回しと耳かけが出来ます。耳掛け方式で装着することで、タッチノイズはかなり軽減されます。こういうニーズごとの装着が出来るのも、EPH-200の利点だと思います。

先程出た遮音性。これは本当に良いです。2段キノコ型ということもあるでしょう。MDR-EX800STはステージモニターという特性上、外部の音を全て遮断するわけではありません。外部の音もある程度取り入れる構造上、遮音性という意味ではセミオープンのような感じです。地下鉄などではボリュームを1段上げたりする必要がありました。
その点EPH-200はがっつり遮音します。地下鉄でもなにも問題ありません。そういう意味では、ウォーキング中は危険なのでお勧めしません(汗)

音漏れに関しては、殆ど問題ありません。MDR-EX800STは結構音漏れするので、それと比べると全く問題にならないくらい密閉度が高いと思います。

ケース付きなのは嬉しいですが、ちょっと大きすぎます。MDR-EX800STのケースの2倍とはいいませんが、1.7倍近くあると思います。ヤマハロゴはカッコいいですが、別のケースを探すかもしれません。

個人的に一番うれしいのはイヤーピースの豊富さ
わたしの耳は左右で違うのでイヤーピースもそれぞれ装着したいのですが、なかなかそうもいきませんでした。左耳はMサイズでほぼ問題ないのですが、右耳はMサイズだと大きくてすぐ痛くなります。かといってSサイズだと小さい。それなのでMサイズ我慢していました。(特にソニー製)
それがEPH-200には5種類のサイズがあり、左Mサイズ、右Sサイズでピッタリ!
もうこれだけで、EPH-200にした甲斐があります。


そんなわけで、簡単なレビューをしました。ケーブルの硬さが気になっているのでそのうちリケーブルをするかもしれませんが、概ね満足な製品でした。価格はそれなりにしますが、リケーブルも出来ますし長く付き合うことを前提とすれば納得のイヤホンです。

ちなみに私はヘッドホンやイヤホンのエージングという作業には、興味や関心を置いていません。まぁある程度の慣らしがある方が、ドライバーの本領が発揮しやすいかもしれないくらいは思っていますが、それで音が変わるとか高音質になるとかはユウレイの類だと思ってます。


余談ではありますが、これの前に候補になっていたSENNHEISER IE80Sは自分的には全くそそられない音でした。
ヘッドホンはSENNHEISER大好き人間なんですが、ことイヤホンに関してはどうも好みに合わないようです。


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