ATV aD-H14の騒音対策
前回aD-H14の簡単なレビューをしましたが、こちらの「パカパカ」とうるさい騒音対策を考えました。
以前も書いたように、VH-11の1枚シンバルと、VH-13やaD-H14のような2枚シンバルの違いとして、上下の開閉時の騒音が2枚シンバルの場合「パカパカ」と結構うるさいのです。
但し、VH-11の1枚シンバルには別の問題が存在しています。パカパカ音はしませんが、下部に接触センサーユニットがあるためドスンドスンと鈍い振動音があります。騒音というよりも振動対策をしないと結構床への影響が高い。
これと同様に接触センサーを使っているVH-13は。パカパカ音の上にこの接触センサーユニットへの衝撃があります。
しかしaD-H14はパカパカ音こそしますが、センサーユニットが非接触のレーザーセンサーなので、接触する部分が上下シンバルの円周部分のみです。その分衝撃も14インチの大きさだけ分散されますので床への振動がかなり軽減されています。
それなので、デフォルトのままでも振動に関しては接触センサーよりもかなり優秀。これは、ATVが推奨するセンサー感度向上のためという理由に対して副産物的な効果とは思いますが、振動対策にもとても役立っている方式だと感じました。ここは宣伝文句にしても良い気がします。
しかし、パカパカと鳴るのは事実で、家族持ちやご近所対策を考えると対処した方が良い事案です。
海外のユーザーでボトム内側に薄いゴムを貼って静音化している動画を見たので自分も同じことを考えましたが、ホームセンターを眺めていて、ちょっと違うアイデアを浮かみました。
詳しくは動画を御覧ください。
家具などの下に傷や滑り防止で付ける「スポンジパッキン」を使いました。
動画を見て頂ければわかりますが、かなり騒音が軽減されました。
あとはリファレンスマニュアルにある、ハイハットの調整を行います。
aD-H14の場合は[Set Close]のみを調整すればOKです。開き具合はレーザーセンサーで図るので、踏み込み時の厚みが多少増しても問題無く反応します。
ただし今回使った素材はスポンジである程度の柔らかさがあるので、踏み込んだ時に1〜2mmの沈み込みが力加減によって変わってきます。すると繊細なレーザーセンサーはその違いも検知するので、フットスプラッシュや、Close時の反応がちょっとおかしくなります。
それなので、[Set Close]の設定時は軽めに閉じた時、少し力を入れたとき、強めに踏んだ時など、自分の演奏スタイルや使った素材に合わせて、丁度良いClose位置を探してみてください。
非接触センサーの反応速度や他に無い14インチ経のハイハットパッドは、騒音対策としても優秀だったといううれしい誤算がありました。
ご自分で施策される場合は、メーカー保証外の動作となりますので、故障や静音化対策方法については、ご自身で責任を持って行うようにしてください。くれぐれもメーカーさんに問い合わせるなど、ご迷惑となりますのでお控え下さい。