待望のネット認証 Cubase 12の登場!
ついにUSBドングルからの開放
予告されていた通り、Steinbergからネット認証となったあCubase 12が発売されました。本当にこの時を待ち望んでいました。これまでは自宅以外でCubaseを使う必要がある場合、どうしてもUSBドングルを持ち歩く必要があり、破損や紛失の危険も含めて、かなり神経質になっている方は多かったと思います。
正直に言ってしまえば遅い対応だとは思います。もっと以前から要望はありましたからね。とは言え、ライセンス管理をかなり簡易にしてくれたことには感謝したいと思います。
今回のライセンス管理の変更では、Steinberg Activation Managerを使ってアクティベートし、最大で3台のパソコンで使うことが出来ます。ここの柔軟性も非常に好感が持てます。
簡単に無効化が出来るので、使用したいパソコンが数台ある場合でも、その時々でライセンスの移動が可能になっています。例えばAdobeCCの場合は2台までアクティベート出来ますが、3台目以降はアクティベートした2台のうち1台分のディアクティベートして、3台目をアクティベート出来ます。そしてまた戻したいときはまたディアクティベートしてと、ネット環境さえあれば非常に簡単に環境移行が可能です。それがCubase 12は3台までアクティベート可能で、アクティベートもディアクティベートもSteinberg Activation Managerで簡単に行えるというのは、とても太っ腹でユーザー側に立ってくれた配慮がありがたいです。
使用状況はMy Steinbergから確認出来ます。今のところこちらからのディアクティベートは出来なさそうですので、Steinberg Activation Managerを使うになりますが、かなり完結にわかりやすいソフトなので、そこは苦労はしないかと思います。
ライセンスアップグレード時は多少手間
アップグレードで購入する場合は、まずはUSBドングルは必要ですので、慌てて窓から投げ捨てないようにしましょう。
毎年行っている人はお分かりでしょうが、オンラインショップとMy Steinbergのアカウントが別物、という扱いもここいらで改善して欲しいところですよね。これって日本だけなのか、海外でも同じ状況なのでしょうか? 決済の関係上なのかはわかりませんが、初めてアップグレードする方はかなり混乱を招く仕様だとずっと感じています。
ライセンスのアップグレードではeLicenser Control Centerという以前のドングル管理ソフトが必要になりますが、指示に従っていけばあまり迷うことはないとは思いますが、USBドングルからネット認証への初めての移行なので、一つ一つ確認しながら行っていきましょう。
ちなみに、例えばCubase11からCubase12へライセンスアップグレードしても、USBドングル内にはCubase11のライセンスは残ります。以前の環境を残して置きたい方はUSBドングルさえあれば、Cubase11以前を起動することは可能なので、「安定している環境は残して置きたいからアップグレードは控える」なんてことも気にせずにCubase12を購入出来ます。
アップデート内容も豊富
ライセンス関連を大きな転換と考えたのか、慣れ親しんだ赤いロゴアイコンではなくなっています。しかし、起動した画面を見る限りは作業空間上の違いは、Cubase11からのあまり変化は感じられません。
それでもアップデートされた機能の内容はそれなりに充実しています。
個人的に嬉しいのはMIDIリモート機能です。MIDIコントローラーを簡単に制御出来るようになっており、DAWに登録されていれば自動でマッピングされますし、なくてもエディターを使えば簡単にカスタムを作成できます。しかも視覚的に手持ちのコントローラーのレイアウトを再現可能。
VariAudioも進化しています。特にCubaseを使う理由として、他のAuto-Tuneプラグインが必要ないほどを強力なツールです。普通にこの機能単体で$300クラスを超えるので、Cubaseユーザーであれば使わない手はないほどのプラグインです。
オーディオからMIDIコード検出が可能になります。これは非常に使い勝手が良さそう。
Audio Warpの機能も強化されており、とても細かい作業が可能になっています。
そのほかにも使い勝手の良さそうな機能が追加・改良されているので、一つ一つ試してみようと思います。
まとめ
正直、去年くらいはかなり本気でAbleton Liveに興味を持ち始めて、買う寸前というか機器付属の無料版のLiteを使い始めていたところだったので、今回のライセンス認証の変更や、機能追加・改良についてまだまだCubase12との付き合いは続きそうです。